航空写真測量について
航空写真測量とは
航空写真測量とは、航空機などを用いて空中から地表を撮影し、対象物の位置、大きさ、形状などを測量する技術です。
航空写真測量の歴史
始まりは世界初の空中写真
世界ではじめての空中写真を撮られたのは1858年。それはパリ上空の気球からの撮影で、すぐに地形図作成に取り組みました。それから2年後、日本でも同じく気球からの撮影に成功し、1911年には航空機を使用して撮影が行われました。
飛躍的な技術の進歩
現代の航空写真測量における空中写真には、水準器時計、高度計、焦点距離などの数値が載っており撮影状態がわかるようになっています。カメラの進化が発展するとともに、航空写真測量もデジタル画像化が進み、より測量がしやすくなった一方、やはり航空機を使用には大変コストがかかります。そこで次に使われるようになったのがドローン(小型無人航空機)。近年のドローンと言えば、大きさも片手で持てるものもあり、2万も出せば買える安価なものになって来ています。誰でも買えることから、飛行場所などによるプライバシー侵害などで問題になっていますね。そんなマイナスイメージがついていますが、実は建築分野にも活躍の場を広めてきています。ドローン測量のメリットはコスト削減にもなりますが、航空機よりも低い位置で飛空するできる為、より精密なデータを取ることが出来るようになったのです。
写真測量は今後より早く精密に?!
最近では、さらに技術が向上しドローン測量による3D化が進んでいます。海外の広大な自然を測量した際、ドローンで岩山をスキャンニングし3Dデータにしたとのこと。建築前にドローンによる事前調査をすることで、現場の安全を保てる他、工事前と後の地形を照らし合わせ、進捗状況を詳しく把握することが出来るのです。このように建築現場でドローンが使われること、今後当たり前になってくるのも遠くないかも知れません。